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感想 映画「SING/シング」 ラストのライブのカタルシスがいい感じ

映画のSING/シング を見たので感想と考察です。

※※※ ここからはネタバレを含む可能性がありますので、作品をご覧になっていない方はご注意ください。

「SING/シング」はライブが好きな人にオススメ

ラストのライブが結構カタルシスがあっていい感じなので

ライブ好きな人にはいいんじゃないでしょうか。

ライブは一見の価値はあると思います。

得に豚のママと、ゴリラのジョニー

「SING/シング」のあらすじ

主人公のコアラ(CV:ウッチャンナンチャンの内村光良)が経営する寂れたコンサートホール。

コアラがそのホール経営を立て直すために、1000ドルの賞金とともにオーディションを開こうとする…というお話。

しかし、1000ドルの予定だった賞金が、ジムのカメレオンのおばちゃんのうっかりで10万ドル(1000万円くらい)として告知されてしまう。

それを黙ったままオーディションを続けていく…というお話

「SING/シング」は 歌の力を感じる作品

この作品は音楽が多く登場して、それが結構いい感じに演出されてるのでそれだけでも見る価値はあると思います。

序盤の簡易オーディションから、ラストのライブまで。

キャラクターが複数登場して、みんなうだつの上がらない人生を送っていて、そんな人生の中でも音楽を愛し歌う事を愛して生活している。

そこで出会ったオーディションのチャンスに飛びつくという流れ。

歌のちからを作品を通して感じられるところが良かったですね。

「SING/シング」の残念なところ。

主人公が。微妙です。

主人公の動機、目的は「コンサートホールの立て直し」なんですね。

で1000ドル予定の賞金が10万ドルになってしまっていてそんなお金がないって事をオーディション参加者に隠しているわけです。まぁこれは、物語の進行上仕方ないと思う。言い出せなくなって…って流れなんで自然っちゃ自然ですし。

ただ、オーディションへの姿勢も雑なんですよね。そこが残念でした。

ストーリーラインを組み立てる上で主人公をどん底に落とすタイミング、Save the cat脚本術で言うところの「すべてを失って」のパートですが。

ここで主人公は周りの人たちに支えられるんですが、そうなるための流れが前半に存在してないんですよ。

オーディション参加者は、確かに主人公のオーディションによって、きっかけをもらったんだけど。オーディションに対する姿勢が雑な主人公になぜそんなに肩入れするんだろうってのが正直な感想。

宮野はわかりますよ。あれアルパカか羊かわかんないけど、宮野真守声のキャラクター。あのキャラは友達って事なんで助けるのはわかる。

でも、オーディション参加者は、主人公に心底励まされたわけではないんですよね。そういうシーンが弱い。

良くも悪くも、オーディション参加者は主人公の目的のためのコマでしかない立ち位置なんです。

主人公は目的を叶えるためなら、代わりは誰でもいいといった姿勢でオーディションを行ってるのでそのシーンをもう少しいい感じにしてほしかったなぁと。

一人ひとりと向き合って、歌うこと、表現することを支える存在であるということを視聴者に提示できると、この主人公コアラが「すべてを失った時」 オーディション参加者が支えに来てくれるという流れがいっそ引き立ったのではないかと思います。

ちょっとね。その辺は微妙でしたね。

主人公のストーリーより、豚ママやゴリラのジョニーのストーリーの方が惹きつけられれました。

豚ママは、自分がいることさえ気にかけてくれない家族と一緒に暮らしてる。それを後ろ向きにとらえてるわけではないけど、そこを客観的に悲しいと感じましたし。そこからのライブでの家族、夫との絆が深まるところは最高でした。

ゴリラのジョニーは、ギャングの父をもち、犯罪に手を染める手助けをさせられていて、ジョニーのうっかりで父親が逮捕されてしまう。父に絶縁されたけど、コンサートをTVで見ていた父親が脱獄してまで会いに来てくれる。脱獄は過剰演出だと思ったけど、良かった。

主人公はなんか残念なんですよね。動機に人間味も薄いし。自分のモノを失いたくない損失回避的な動機なんで見ててあまり背中を押したい気持ちにならないというか。そこは残念でしたね~。

ウッチャンの演技は結構よかったです。声優してるのはたぶん初めて聞いたけど。

まとめ

総括としては、SING/シング。良かったです。

主人公に目をつぶれば。主人公の動機が「ホールの再興」より「人を楽しませたい」ってところに向いてると最高だったと思います。

でも、ノリも良いし、ラストライブもカタルシスがあるので、僕は好きな作品でした。