仕事や勉強で新しい事を学ばなければ行けない時
あまり時間をかけずに効率よく学習したいと思う事ありますよね。
そんな方のために
覚えておいた方がいい勉強法をまとめていきたいと思います。
実践心理学等で検証されたものをご紹介します。
基本的に3つに集約します。
科学的に検証された効率の良い勉強法ベスト3
現時点でこれは覚えておいた方がいいというベスト3をご紹介ます。
それは
- 検索練習
- 分散学習
- 並行学習
です。
一つずつ、ご紹介していきますね。
効率の良い勉強法1:検索練習 アウトプット!思い出す事で記憶
まず検索練習。これは王道中の王道。
端的にいうと「思い出す」という行為を挟むと記憶効率がアップするよって事で
「テスト効果」と呼ばれる事もあります。
最近「神経科学雑誌」にも「想起、思い出すこと」の記憶定着率向上効果が掲載されました。
復習は入力より出力。つまり復習のときには、暗記学習するより、問題集などで「思い出す」ことが効果的なことが知られていますが、想起したすぐ後に再学習を行うことで効果が確定するのだそうです。今朝の『神経科学雑誌』より→ https://t.co/zBjz0YyvHJ
— 池谷裕二 (@yuji_ikegaya) February 6, 2019
教科書を沢山読むよりクイズ形式、テストをした方が勉強効率があがるよって事ですね。
では具体的にどう使うか。
アウトプットする
アウトプットしましょう。
「話す」「書く」「行動する」
まぁこんな感じで、得た知識を元にアクションを起こす事で記憶定着率を高めましょう。
話すや書く、行動するといった行為は知識を「思い出す」過程をはさみます。
「行動」というとちょっと分かりづらいかもしれませんが、スポーツなどで知識やテクニックを試したり、読んだビジネス書のノウハウを実行するといったイメージですかね。
ブログでもyoutubeでもいいのですが
体験した事を出力する習慣がある人はインプット力が高い人が多いですよね。
これも検索練習の結果かと思います。
ファインマンテクニック
ファインマンテクニックもついでにご紹介します。
これはノーベル賞受賞者でもある物理学者のリチャード・ファインマン博士が提唱している方法です。
手順は以下の通り。
1:概念(学びたいテーマや事柄)を決める。
2:それについて他人(できれば子供)に教えるようにわかりやすくノートに書き出す。
3:教科書、教材に戻って再学習して、ノートをブラッシュアップする。
4:出来上がったノートを読み返し、検証修正、再学習していく。
という流れです。
これも検索練習の要素を含んでますね。
学んだ事を書き出すという過程をもって「自分が知っている事と知らないこと」を自覚して、穴埋めをしていく。
ボクはこれをマインドマップを使って行っています。
是非一緒に試してみてください。
効率の良い勉強法2:分散学習 感覚を開けろ
次は分散学習。
ざっと説明しますと。
「一気にやるより、時間をワケてやった方が記憶効率があがるよ」って事です。
分散間隔学習とも呼ばれたりしますね。
1時間一度に勉強するより、30分毎に2回、15分毎に4回とワケてしまう方が記憶効率が高くなることがわかっています。
Anki
分散学習でオススメなツールは「Anki - powerful, intelligent flashcards」
ちょっとインターフェースが古臭いんですが、非常に優れたツールでカスタマイズ性も高いです。
このツールを使えば、無料で自動的に分散間隔学習を行う事ができます。
語学学習はもちろん、ピアノの譜面や医学用語の学習等にも利用者が多いみたいですね。
格ゲーのコンボ学習なんかにも使えますよ。
時間を有効に使うために自分の感覚から分離したところで復習のタイミングを提示してくれるのでオススメです。
どうしても主観的に捉えると「一気にやった方が学習効率が高そう」と思ってしまいがちなんですが、科学的に誤っている事がわかっていますので、システムの頼る方が効率的です。
また、このソフトはクイズ形式にもできるので、前述した「検索練習」と分散学習を同時に行う事ができます。
スキマ時間を使おう
分散学習を実行する上で大事なのは、スキマ時間を使う事です。
一気に学習するより空いた時間にちびちび勉強する方が記憶効率がよくなるのでオススメです。
これなら「勉強する時間がない」なんて言い訳も通用しませんよね。
ほんの数分が無い人なんてさすがにいないでしょうから。
効率の良い勉強法3:並行学習 変化を加えろ
次は並行学習。インターリーブ学習というものです。
これは「学習に変化をつけよう」というものですね。
同じことを繰り返すより、少し変化を加えて練習する方が上達が早い事が研究で明らかになっています。
例を上げますと
テニスの練習をするなら、フォア、バック、ストローク、スマッシュ、サーブをすべて練習する方がフォアのみをひたすら練習するより上達率が良いんですね。
これは、脳が変化(違い)を検証する力があるからだと思われます。
なんだか1つの事、同じ事をひたすら練習する方が、上達しそうに感じますが、これは科学で否定されています。
色々一度に学ぼう
さきほどのテニスの例のように、同系列の分野を幅広く、多様性をもたせて学習する方が効果的です。
ゲームに例えてみましょうか。
格闘ゲームのコンボを学習するなら、1つのコンボができてから次…ではなく
できないコンボは一旦置いて、次のコンボを学習しつつ前のコンボも練習するといった感じですね。
その他にもメインのキャラクター以外のキャラクターを練習する事で「変化」を脳に認識させてやることで上達速度を上げることができます。
勉強でも同じ。
覚えられない事柄があるから、と同じことを記憶する事に時間を使わず、関連事項を覚える事で違いを認識させてやる方が効率が良いんでしょうね。
数学などの分野だとなおさら、練習が必要なタイプは1つの方法に凝り固まるより
複数の方法を学ぶ事で発見があるかと思います。
プログラミングの世界では「別の言語を学ぶことでブレイクスルーがおきた」という体験談はよく聞く話しですね。
科学的に効率の良く勉強しよう
という事で科学的に効率の良い勉強法ベスト3でした。
勉強、仕事、趣味、お金を稼ぐためにも、人生楽しむためにも、時間は有限ですので「効率よく学ぶ」事は重要です。
誤った認識に縛られず効率よく学びましょう。
今回の記事は端的に短くまとめましたので以下に今回の記事と関連しそうなサイトをまとめておきました。
ボクは要素として「3つ」に分類しましたが、定義を細かく分けるとその定義を説明する言葉も複数でてきます。
ボクの認識では「思い出す」「時間を分ける」「変化を加える」の3つとなったわけですが、実際のところはもっと細かく分類されています、
もっと詳しく知りたい方は参考にしてみてください。
それではこの辺で。