今日は時間管理のお話
ボクは一応、漫画家業やってまして、フリーランスってやつの一種なんで、フリーの時間管理って事で書いていきたいと思います。
漫画家って朝から夜遅くまで漫画描いて徹夜したりしてるイメージですが。
漫画家ってめっちゃ働いてるイメージありますが、実際そんなに働いてないんですよね。
ボクが働いてる時間は「3ー4時間」です。
というか現在のボクは生産性オタクだからこういう事になりましたけど、昔は10時間12時間、平気で机の前で作業してました。
という事で今回の記事は、
10時間以上仕事してた、だらし無いフリーランスが、作業時間を3-4時間にするためにやってきた事
をまとめてみますね。
- 漫画家って朝から夜遅くまで漫画描いて徹夜したりしてるイメージですが。
- フリーランスのための生産性向上【準備編】
- フリーランスのための生産性向上【実践編】
- フリーランス、漫画家の生産性向上についてのまとめ
フリーランスのための生産性向上【準備編】
まずは準備編+前知識。
生産性向上の第一歩「実質作業時間を知る」
まずは実質の作業時間を記録してください。
タイムトラッキングサービスを使ってもいいし、ストップウォッチを使ってもOK。
とにかく、自分の作業時間における、生産量の把握は大切です。
フリーランスは時給でお金をもらう事は稀なので基本的に、作業時間=収入にはなりません。
成果物を作って納品して初めて労働に応じた収入が確定します。
つまり、時間に対する生産量が重要なんです。
日本は時間給の考え方が根強い国なので、「●●時間働いた」の感覚が少しずれています。
サラリーマンの勤務時間で考えると、休憩時間も労働時間としてカウントして計算してますから。
これだと時間管理の観点から見ると雑すぎなんですね。
実際に作業してる時間を知る。 これはとても大事な事です。
自分の作業時間とそれに対する生産量をしっかり把握しましょう。
上に、以前は「10時間働いてた」と書きましたが、正確には「10時間働いてると思っていた」が正解で、実際の作業時間を測ったら想像以上に作業してる時間が短かったんです。
ボクはこの出来事をこれをきっかけに時間について調べて現在に至るというわけです。
実質の作業時間を知るってのは、なかなかインパクトデカイですよ。
習慣化について
習慣の力を正しく使う事で、余計な行動を排除して
生産的な行動を取る事も重要です。
習慣化のコツは
- 行動を可能な限り小さい単位にして、それを続けるのを最低ラインとする
- 条件(トリガー:if-thenプランニング)をつける
- 飽きないように変化をつける
の3つです。
習慣については再三書いてるのですが、これ何度も書くの大変なので、別記事でまとめてました。
もう少し詳しく解説が欲しい方は下のリンクをどうぞ。
時間についての必須知識「パーキンソンの法則」
時間に関しては豆知識は一旦置いておいて、
重要なパーキンソンの法則だけおさらいしておきましょう。
パーキンソンの法則は
第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
(Wikipediaーパーキンソンの法則ーより)
と言うものです。
簡単に説明しますと、夏休みの宿題が8月いっぱいまでかかるアレですね。
つまり、締切を設定すると、締切いっぱいで作業してしまうと言うことです。
とはいえ、単純に自分で締め切りを前倒しに再設定したところで、この心理ブロックは簡単には外れません。ご経験ある方も多いかと思います。
どうすれば脱却できるか、実践編でご紹介していきますね。
フリーランスのための生産性向上【実践編】
という事で実践編ですが。
まず実質の作業時間をしっかり把握することを忘れないでください。
これをノルマ設定に利用しますので、これが出来てないと話になりません。
締切合わせで作業するのをやめて…自分の作業単位を作る
バーキンソンの法則から抜け出して生産性を上げるには、作業単位を持ち、自然に流れていく時間と生産活動の時間管理を切り離すのが効果的です。
この作業時間の管理だけで相当生産性を高められます。この記事のメインはここですね。
ストップウォッチで作業時間を記録
僕が使っているノウハウは、ストップウォッチで作業時間を測って、作業時間が一日のノルマに達成するまで作業し続けるという方法です。
作業内容をノルマ化すると、創造性の高い行動では生産量に大きなブレが生じることがあります。
たとえば、ノルマを原稿1枚1単位にすると
- ページの密度
- 資料の検索が必要性の有無
- 体調の問題でやるのが辛い作業をやらなければならない
などトラブルも含めて調整が難しいんですね。
ですので、個人的には実質の作業時間をノルマとして捉えています。
僕は原稿執筆は150~180分を一日のノルマにしています。
もちろん描けないレベルで体調が悪い日もあるんで、毎日必ず守ってるわけではないですけどね。
それでも、「なんらかの作業をこの時間分だけこなす」というノルマをもって作業していれば
体調が悪い日は楽な作業を行う事を中心にしたり、と
バランスを取りながら生産性を維持し続ける事ができます。
作業分時間がすぎればその日の作業は終了。
つまり常に「前倒しする=仕事が終わる」というメリットが一日単位で享受できるわけです。
ポモドーロで重要なのは「回数を記録する事」
もう一つはポモドーロテクニックを使う方法ですね。
一回の作業時間が固定されてるので個人的にはおすすめとは言えないんですが。
何回、ポモドーロを行うかを記録しながら作業をするとノルマ管理がしやすいですね。
例えば、ボクの場合だと6-8ポモドーロを行えば一日の作業ノルマが終了という事になります。
これも締め切りではなく、ポモドーロの回数がノルマ単位として機能するので、前倒しで仕事を終えることができます。
時間管理のメインはここまで
締切日ではなく、作業ノルマの単位で作業量を管理するだけですが、これだけでパーキンソンの法則から解放されます。
本当に早く仕事が終わるようになるので、オススメです
では後は少々おまけ気味になりますが、時短に使えそうなテクニックや考え方を少し。
アイデア出しのプロセスを効率化する
アイデアを出すプロセスを効率化するのも大事。
手順としては、ジェームズ・Y・ヤングさんのアイデアのつくり方の手順通り。
簡単に要約すると
- 資料を集めて
- ある程度組み合わせたりして、煮詰める
- 後はヒラメキがくるまで放置
です。
その時に必要なアイデアを無理やり出そうとするのは非効率。
アイデアはリラックスしている時に浮かびやすいので
要素をまとめておいて、後はふとしたきっかけに任せてしまう方がいいです。
ウォーキング中やシャワー中はひらめく確率が上がるポイントなので、何かアイデアが欲しい時は歩く前やお風呂の前にまとめた資料に軽く目を通して成り行きに任せると良いと思います。
アイデアは追いかけると本当に捕まらないですからねぇ。ほんと不思議。
運動と食事で脳の健康状態を維持
運動も食事も脳機能には重要。
集中力や創造性は生産性向上のために重要です。
本当は瞑想もここに加えたいですが、瞑想はオカルト扱いされるという誤解もあるので、ここでは一旦おいておきます。
すべてを語り尽くすのは無理なのですが
- 日常の運動量を上げる
- 野菜や果物をしっかりたべる
これだけでも、脳の働きには良い影響がたんまりとあります。
脳に悪い習慣を捨てる
現代には「超正常刺激」と呼ばれる時間的にはちょっとした刺激なのにドーパミンドバドバでちゃう刺激物が沢山あります。そのせいでドーパミンを出す機能が狂っちゃうんですね。
テレビやネット、スマホ、ソーシャルゲーム、ジャンクフード、タバコやお酒、砂糖たっぷり加工食品などなど…
こういった刺激で簡単にドーパミンが出せる経験を継続してしまうと、ドーパミンが出づらくなってしまい「行動を積み上げる」という事を避けるようになってしまいます。
マウスの実験ですが、ドーパミンが出やすくしたマウスをつかって、通路を2つ用意して片方には餌を一つ、もう片方には2つの餌を置きその前に少し壁を設置しました。すると、少し頑張れば二倍の餌を食べられるにもかかわらず、マウスは楽な方に行ってしまうようになったとか。
現実で何かを成し遂げるには、多少なりとも時間がかかり、積み上げていく過程では変化が見えにくいものです。
超正常刺激に慣れすぎると、こういった「積み上げる努力」ができなくなってしまうんですね。
時間の話と関係なさそうに思えますが、生産性の面では非常に重要な話です。
「簡単な方法で得られる刺激になれる」という事は…
仕事しなきゃいけない時に、ついついゲームしちゃう状態になっちゃうわけですね。つまり前倒し作業ができなくなってしまう!
仕事を達成する事で得られる快感より、スマホゲームでドーパミン出しちゃう方が楽だから、こういった状態に陥ってしまうわけです。
こうならないためにも、超正常刺激を減らす事が必要になります。
上にあげた例の通り
- 砂糖の多い食品や、ジャンクフードをやめる
- スマホの通知はオフにする。(スマホは時間を決めて使う)
- 仕事中はブラウザをオフ。(SNSはログアウトしておく)
などの対策を取ると良いかと思います。
こちらも習慣化のメソッドを応用できます。
いきなりすべてをやめるのは難しいものもありますので、失敗してもめげない事。
少しずつ変化していけばOKと捉えましょう。
ポイントとしては「20秒」
20秒余計に時間がかかるだけで、その習慣から遠のく事が出来るそうです。
SNSをログアウトするのはそういう理由ですね。(まぁ…最近はパスワード自動入力サービスがあるので、もうひと手間使わなきゃ3秒くらいでログインできちゃうんですけど。)
ログインというワンクッションがある事をトリガーとして「if-thenプランニング」で対処する手もあります。
- Twitterにログインしそうになったら…本を読む
こんな方法ですね。
とにかく周りに溢れてる強すぎる刺激を管理してあげることは、「やる気」を維持する上でも重要なので生産性をあげるためには避けて通れないポイントです。
3のルールを適応する
Todoが増えすぎて、何でもかんでもやろうとすると時間の消費が激しくなります。
これはタスク量が多いから、だけではなく心理的なバイアスもかかってしまうからなんですね。
後ろに予定が詰まっている状態だと時間感覚が短くなるという実験結果もありますし
マルチタスク気味になり、タスクを切り替える回数が多くなるとその分時間のロスも増えてしまいます。
ですので、やることはシンプルに整理しておく事が望ましいとボクは考えています。
そこで3のルールを適応します。
朝、もしくは前の日の夜に
「今日or次の日にやることを3つ書き出す」という方法がオススメです。
寝る前にTodoリストを作ると、寝付きがよくなるなんて研究もあるので、夜の方がいいかもですね。
3つのルールにそって優先順位順にこなしていけば、生産性は勝手にあがりますので、お試しあれ。
フリーランス、漫画家の生産性向上についてのまとめ
とりあえずこんな感じでしょうか。
手順の再確認ですが
- 時間術、習慣術の知識をつける
- 実質の作業時間を知り、締切の代わりに「実質作業時間の単位」でノルマを作る
- 脳の健康を維持する習慣を身につける
- 一日にやることはシンプルに3つ
もう1年以上前から実践してるライフハックなんで、ソレ以前の自分が何に悩んでたのか、何がいい方法だったのかすべて思い出せてるか不安ですが…、また思い出したらアップデートしていきたいですね。
何かお役に立てれば幸いです。