ビジネスミニマリストってミニマリズムに矛盾してませんかね。
そんな話。
ビジネスミニマリストはビジネスとしては「成功」している
ビジネスミニマリストの人たちは、自己ブランディングが成功しているいい例だと思います。
「ミニマリスト」という肩書+あのすっからかんの部屋をおしゃんてぃに見せる事によって
憧れを抱かせる。
「持たない」という美しさは体現できてるし、そういう意味ではミニマリストとして成功してるとも言えるんだけど。
気になる点が。
そもそもミニマリズムとはなんなのか
ミニマリズムってのは端的に言えば、余計な装飾等々ほどこさずに表現しようぜっていう表現スタイルですね。
そういう意味ではミニマリストは表現としてミニマリズムを体現できてるんでしょう。
ただ、持たざる暮らし、執着を手放すとかそんな話を推してる割に
お前はその「ミニマリストブランディング」にめっちゃ執着してるやん。
って思うんですわ。
いわば、芸術的皮を被った存在。ライフハッカーではなく、アーティストなんですよね。
彼らを真似るのはいわば、
ヴィジュアル系バンドに恋い焦がれて口と耳のピアスをチェーンで結ぶようなもの。
執着を手放すためにミニマリストを追いかけるのは間違い
ミニマリストに憧れる人って
- 執着手放したい。
- 汚部屋から開放されたい
って人がほとんどだと 思うんだけど。
2つ目はたぶん追いかければ解決されます。
でもね。
執着はむしろ増すだろうなって思うんですよね。
ビジネスミニマリストの多くが「ビジネス」でやってるので
彼らはいうなれば
- ミニマリストである事を捨てられない
と思うんですわ。
ミニマリストやめると、収入減っちゃいますからね。
彼らは仕事としてミニマリズムを表現してしまった結果、ミニマリズムに強い執着をもってしまうという昨今使われているミニマリズムの「執着からの開放」的なメリットと完全に逆行した道をたどってるんですよね。
つまるところ、彼らはミニマリストではないんですよ。
ただ部屋にものあまりない事を売りにしてるパフォーマーです。
ミニマリストを目指すのでなく、執着を捨てること
僕はミニマリズムで最も重要なのは「執着からの開放」だと思っているので。
なにか(誰か)を信仰したりする事によって、ミニマリズムを体現したり
誰かと比べる事によって、自分の「ミニマリスト度」を定義するようなものではないと思うんですよね。
執着からの解放とは、一言で言えば
- モノで自分のアイデンティティを固めるのをやめる事
だと思うんです。
ミニマリストに憧れる事もまた執着だし
ビジネスミニマリストのように、ミニマリストとして生き続けなければいけない状況に陥るのもまた、執着です。
執着からの解放による自由を体感したいなら、彼らを真似スべきではないと思うし。
自分の生活が、ミニマリズムを体現できているかどうかは
自分自身のものさしで決めるべきだと思うんですよね。
すっからかんの部屋への憧れより、自分が心地いいラインを探る事が重要だし。
ビジネス表現者を真似る事は前述したとおり、ヴィジュアル系バンドのファッションを模倣するようなものだし、アイドルの追っかけをしてる程度の価値しかないと思っておいた方が無難かと。
他人を模倣するのは学ぶ上で重要だけど。
逆に。他人の価値観にまで合わせてしまうとドツボにハマってしまうんですよねぇ。
だからインフルエンサーには近づくなって結論に至るわけですわ。
まぁハロー効果(後光効果)って抗いがたいものだから、成功者の表現や発言って信憑性があると思っちゃうんですよね…。この辺は影響力の武器をご参照ください。インフルエンサービジネスに騙されないための必読書。