隠れて生きよ ~いのいぬ.com~

漫画描きが、漫画や絵の事、作品レビュー、セミリタイアなどについて書くブログ

オンラインサロンのヤバみ:権威主義的パーソナリティ

覚えたて単語を使って物事を考える井上です。

権威主義的パーソナリティとは

権威に服従し、弱い立場の人間に権威を使い傲慢に振る舞う (意訳)

こんな感じかなぁ。

たとえば…会社の上司にはへーこらして、部下には上からみたいなやつ。

オンラインサロンと権威主義的パーソナリティ

フランクフルト学派について雑に

昨今のオンラインサロン文化はこういうのを生み出してるなと感じるわけです。

理由はいくつかあるんだけど、権威主義的パーソナリティの提唱者フロムは、フランクフルト学派の一人、これは、過去の哲学者が説いてる「理性が世の中を良くする」ってのに対して、じゃあなんでナチズムとか生まれたん?みたいなのを説明したりする学派。

合理主義的な考え方に理性を利用することが問題を作り出してるーみたいな主張もあって

現代の効率よく生きる的な思想の穴みたいなものをついてます。

科学的に正しく効率的に生きる…ってそれお前が考えて自分の人生生きてるって言えるんか?ってのはこのクソブログの最近のテーマの一つでもありまして、だから哲学やっとるんですけど。 これにも通じるものがありますな。

www.inoinu.com

オンラインサロンは閉鎖空間

オンラインサロンは閉鎖空間で、そこに自分という存在をカテゴリしますわな。

ナチスが「わしらアーリア人!」って言ってたのと同じで

  • わしはこのヒトのサロンメンバー!
  • わしはこのヒトの弟子!

エコーチェンバー現象

その上、閉鎖空間ではエコーチェンバー現象ってのが起こります。

エコーチェンバー現象ってのは…閉鎖空間で特定の思想体系についての対話が繰り返される事についてそれが強化されていくというもの。

まぁ今回の場合だと

  • オンラインサロン主は神!
  • オンラインサロン主の言ってる事は正しい
  • サロンの情報は優れた情報!知らないヒトは可愛そうなヒト!
  • わしらこのサロン主に人生変えてもらいました!
  • 変われるよ。俺は変われた。●●さんのサロンに入って俺は変わったんだ!

みたいな事になってく。地獄循環で、宗教化。

現に、「科学的に素晴らしい生き方」を説いてる人達はそれに従わないヒトを小馬鹿にしたりして、自分たちの集団を正当化したりしようとしてる動きがありますわな。

Twitterでちらほらみかけますな。

権威とは

「権威」ってのは影響力のパワーが非常に強い事は影響力の武器に描いてるよーって何度かこのブログでも書いたけど

そもそも権威はパワーがでかい。

権威が示しているものは正義ってなっちゃうのは人間の心理的な性だったりする。

  • ハーバード大学の研究で…

が強いのはまさにこれ。

しかし問題なのはエビデンスレベル。

エビデンスレベルについての言及が無い論文解説は、鼻くそほじりながら聞くか、元の論文にあたってエビデンスレベルを確かめた方がいい。

このエビデンスレベルの高さについての解説、つまりどういった研究か、どういった分析かまでしっかり出してるヒトって結構すくないのよ。

僕の知る限り、これはメタアナリシスですよーって頻繁に提示して、研究のエビデンスレベルを示してくれてるのって「筋トレあるある」くらいじゃないかと。

www.youtube.com

ほとんどの科学論文Youtuberは

「ハーバード大の研究で!!!スタンフォード大の研究で!!!」だけでしょ。

これが権威だけあればいいって「理解しててやってる」or「統計を知らない」ってやつで。

つまるところ、虎の威を借る狐ってやつですな。

やつらはただの狐です。

差別主義になりかねないことについて

さすがに、ナチズムを発生させる的な事を言うつもりはないけど。

自分が入ってるサロンに入ってないやつは情弱だとか、人生損してるみたいなのは、差別主義的というか、権威主義的パーソナリティ的側面をもったバイアスがかかってるんじゃないかと思うわけです。

ぶっちゃけ、サロンに入ってフィルタかかった二次情報漁ってる方が普通に情弱ですからね。

残念ながら、それが情弱ビジネスってやつで、サロン主の飯の種ってことで。

オンラインサロンのいいところ

あんま否定的な事ばっか言ってると怒られそうなので、ある程度補足しておきますが。

オンラインサロンにもいいところは在ると思います。

それは、コミュニティ形成ができること。

同じ思想や、考え、目標をもった人達と繋がれるってのはネットのいいところだし、それを強く可能にするのはサロンかなと思いますので。

まぁ、逆に言えば、コミュニティ形成できないオンラインサロンに意味があるとはクソほども思えないわけです。 あくまでも僕の価値観ですが。

だって、情報だけならサロンに入らずともほとんど、公開されてますからね。

仮にそのヒトだけしか知り得ない情報が存在したとしても、それはおそらく再現性がないので基本的にそのヒト以外の人間が知る価値を持たないと思います。(ここは重要。科学は統計の蓋然性が担保されるけど、個人の体験談における汎用性は遥かに低いって事)

そんな北斗神拳じゃあるまいし、一子相伝みたいな秘密の教えなんてないよ。

世阿弥の思想ですら、世阿弥に言われずとも…みたいな話しじゃないすか。(まぁ現代だから言えることとも言えるけど)

まとめ

権威主義的パーソナリティとオンラインサロンについて適当に書きましたが、

とりあえず注意しておかなきゃいけないのは

  • サロン主を神格化したり
  • サロンに入ってないヒトを差別的に扱ったり
  • サロンに入ってる自分は素晴らしいと誤解したり

そういう事に陥らない事かなと思います。

仮にそういう状況に陥ってるなと感じたら、自省して、考え直す時間をもった方がよいかと。

もしこれに気づけず突き進んでいたら、他のものに対しても同じような反応をしてしまう可能性を持ち合わせてるという事なので

簡単に洗脳されたり、論理破綻したり、差別主義的になったり、自分の人生にプラスにはならないでしょうから。

それだけ、「権威」の影響力は恐ろしいよって事でしめ。