「役に立つ」より「楽しませる」にフォーカスを当てたほうがコスパがいいなと改めて思う。
理由は「他人の読解力」は自分のコントロール範囲外の事だからだ。
「反応しない練習」のレビューを見てそんな事を思った。
「やる気を奪われます。」とか、「感情を自分と切り離して(脱同一化して)幸せになれるでしょうか」とか。
現代の心理学で仏教が取り上げられ、採用されてることもおそらく知らないのだろうし、それは仕方がないと思う。
極論で考えることしかできず、自信の主張、思考の柔軟性に気づけ無い場合、それを相手に気づかせるというのはそもそも課題の分離ができてない証拠であるため、こういったレビュワーの意見を「正す」という行為は「誤り」でもある。
すなわち
どんなにわかりやすく、理解されやすく
心理的に楽になるテクニックを説いても、イチャモンをつけてくる人はいるし、それに対してアプローチを変えるのは、仏教哲学からもストア哲学からも現代心理療法の観点からみても「誤り」だ。
となるともはや。
「役に立つ」を発信して、それを認めてもらうには、インフルエンサーのように、宗教化でもしていくのが最も楽なのだろう。
ブッダの死後、なぜ弟子たちはこの哲学を宗教にしてしまったのか。 嘆かわしい話しだと思ったが、なんかわかる気がする。
意味のあることを伝えたとしても、相手が理解しようとしない。
だからこそ、信じ込ませるにはストーリーが必要。そのストーリーとして神話の存在があった。
ブッダ以前からある、サピエンスの歴史上明らかでこれは、もう
宗教こそ、大衆を正しく導くソリューションだって事の証明でもある。
自己啓発(科学的にうんたらも含む)オンラインサロン入ってる人とか、まさにこれだからなぁ。
コレが人間の本質なんだろうな。
- 他人に何かを伝えるには、「諦める or 宗教を作る」の二択しかない。
現代は権威(有名大学名を出して)を利用した「科学教」を立ち上げてるのが宗教を作る(信奉者を集める)上でもっとも最適っぽいので、やりたい人はやってみてはいかがですかね。
おっと、あまり特定できそうな話しを言ってると信者に刺される。

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