隠れて生きよ ~いのいぬ.com~

漫画描きが、漫画や絵の事、作品レビュー、セミリタイアなどについて書くブログ

怠惰:セミリタイアと末人

ニーチェの思想の中に「末人」というものがある。

末人の定義はややこしいが

  • 超人思想における超人の反対語
  • 摩擦を拒み、安楽をもとめる人
  • ただ生きてるだけの人
  • 独創性の無い人

こんな感じ。

末人は否定されるものなのか

僕個人的にはニーチェの超人思想は好きです。

でも末人という生き方もアリだと思ってます。

それは、幸福なんてものは個人の定義、価値観の問題であって他人がどうこう言うものではないと考えているから。

僕自身が末人になりたいかと言われるとそういうわけでもないが、末人的な部分はもっているし、それを自分にとって悪いとも思っていない。

そんな感じ。

セミリタイア と 末人

セミリタイアしても結局働かなきゃメンタル死ぬって話は何度か書いてきました。

一般的には社会的な動物である人間は、自分の立ち位置ってものを構築できないと他者承認や共同体感覚を得られず、メンタルが病んでいくもの。

もしくは、脳の健康という面でみても、怠惰に依存娯楽メディアで「楽しいと思わされている」状態を続け、思考を避けて生きていると結果的に人生の時間は短くなってるのと同じだよなーってな理由から

結局、「ほどほどに働くのが効率が良い。」って話です。

しかし、セミリタイア思想は安楽を求める、エピクロスのアタラクシア的なものを目指す生き方のようにも思えるし、ニーチェはそういった生き方を末人と定義しているように取る事が出来るので、

セミリタイア= 末人なのだろうか。

という疑問が出てくるわけですが。

セミリタイア ブロガーはおそらく末人ではない

彼らは思想の発信をしているし、情報の取捨選択。生き方を考えている。

短い時間であれ、ブログを書くという作業を通して、自分と向き合い、独創的なモノを書き出している。

書き出すものの目標が怠惰的なセミリタイアという生き方の思想であって、彼らがやっている事は末人とは呼べないでしょう。

そこに経済的価値があるかどうも、また関係がない。

資産価値のあるものを吐き出す事が、アートであり独創であるというのは、資本主義の毒であり、そういった思想は行動の抑制にこそなれ、なんの役にも立ちません。非生産的な考え方。

経済的価値と自分の価値を比較し、行動の取捨選択を行うというのは、超人とは真逆の思想。

ブログを書く、Youtube発信をするというのは安易で簡易的な方法ではある事は確かだが、末人とは呼べない行為だと言えるでしょう。

セミリタイア思想は末人思想なのか

セミリタイア思想と末人思想の比較として

セミリタイアとは何かを考える必要があります。

  • お金、またはお金に関わる問題を解決し、面倒ごとから離れる

というセミリタイアの目的の一つ。ここだけ切り出すと末人思想のようではあるけど、

これによって

  • 時間 という資産の獲得

が得られます。

問題はここから。

セミリタイア = 末人思想 なのではなく。

ここで発生した時間を、何に使うか、どう使うか。

というところが、末人思想であるかどうかを切り分けるポイントになるでしょう。

  • 享楽を貪り怠惰に生きる

これならば末人といえるかもしれない。

  • やってみたかったことをやる
  • 知らない事を知る
  • 新しい事に取り組む
  • 物事を考え、思索する

こういった事に使えば、それは末人とは呼べないかもしれない。

結局は何をするか。

セミリタイアしようがしまいが、結局はその人がどういった生き方をするのか、というところが問題で

社会的に有意義か、資本的価値があるかも関係がない

結局は、本人がそれに価値を見いだせるかどうか。が重要になってくるはず。

超人思想というのはそういうものだし。

リバタリアニズム的に不道徳であれ、価値のある行動を取る事に意義を得るというならば、それもそれで良しだろうし。(無論、法治国家なので法には従わなければ多くの自由を失う事になるけど)

本人が何をするかというところがポイントになるのは間違いがないでしょう。

有意義ってのは、本人にとって有意義であるという事であって、社会にとってどうか、道徳的にどうか、資本主義的にどうか、イデオロギー的にどうかという事ではない。

その思想の根底に何があるかも含めて、個人で考え、基盤を固めなければいけない。

セミリタイアの結果、末人思想に陥るか、それとも、自分にとって価値のある人生を生きるか。

ニーチェの言葉を借りるなら、永劫回帰の世の中で、自分の人生を肯定出来るかどうか。

それこそがカギなんでしょう。

がちゃがちゃ書いてもわけわからんので。

  • 自分が選んだ生き方を、自分が善いと思える人生を生きているか

ただそれだけの話し。

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