「みんなこどもの時は、妖怪です 」……水木しげる
ジェネラリストを育てる日本教育
平均化された人間を、何でも出来る人間を…
そういった色の強い日本教育。
はみ出てる人がいると、打ち付けて平均化する日本の風土。
僕はこういうのがあまり好きではなくて。
それ故に、日本のネットは匿名での参加傾向が強いのかな、なんて思ったりするわけです。
はみ出る事を、みんな恐れてる。
妖怪であれ
妖怪ってのは独特で、みんな特別な何かをもってる。
ペラペラだったり、小豆洗ってたり、砂かけてきたり、尻子玉抜いてきたり
どれも普通じゃない。
それぞれのイカれた要素がある。
それ故にそれを人は恐れ、教育の一つとして何かしらの形で利用したりしてきたのかもしれないけど。
そういう独自性を持つ事を、いつから恐れるようになったんだろう。
人間は、もっと一人ひとり特別だったはずなのに
いつの間にか、みんなと同じ娯楽に触れて、みんなと同じ意見をもって、みんなと同じ服をきて髪型をする。そんな人ばかりになっていく。
しまいには、幸福の定義すらも、「みんなの価値観」に任せっぱなしにしてしまう。
自分で自分の幸福すら決められない。
僕はこういう生き方でいいと思えるように。僕はこういう生き方がしたいと貫けるように。そういう風にならなきゃな。
妖怪のように独特に…ってことじゃないじゃない。
人間だからこそ。
自分の価値くらい、自分で決めるべきだ。

- 作者:水木 しげる
- 発売日: 2004/10/28
- メディア: 単行本