
- 作者:タル・ベン・シャハー
- 発売日: 2015/01/10
- メディア: 文庫
ゲロうさん臭いタイトルの本を買ったわけですが。
感謝出来る事を毎日5つ書き出せ。ってワークが紹介されてまして。
これはよく聞く、ポジティブ日記ってやつで、最近では毎日より週イチの方が効果あるんじゃない?とか言われてますが、細かいところはおいておいて
感謝出来る事、楽しかった事を探すように脳をクセづけていきましょうぜってやつ。
この感謝日記について書かれてあるとこにね。
このワーク を続ければ幸せになるために特別な出来事を必要としなくなります。
って書いて、感銘うけまして。
特別な物事と幸福について
私、死ぬ時に「バーキン持っててよかった」とも「ポルシェ乗っててよかった」とも思わんやろな。と気付いてから、物欲が無くなった。今は、「心から熱中できる仕事をしててよかった」「自分以上に大切に出来る人がいてよかった」と思いながら死にたいので、それに向かって自分の時間を使う日々です😇
— みや│Japan Resort㈱代表取締役@京都 (@38mtst) 2020年6月28日
Twitterでバズってたこのツイート、僕もブログで再三書いてきた事だけど
特別なモノを手に入れる事って、幸福と別に関係がないよなって改めて思うんですよね。
物欲なんて際限がないんだけど
「死ぬ時どうか」って究極的に考えると、モノとか特別な特殊な出来事って別にどうでもよくて
それこそ、平凡な暮らしでも、だらだらと嫌なことをせずに、気楽に過ごせてこれたならそれでいいかなって思えてくるわけです。
特殊な事して、後世に名を残したところで、それを確認する術もないわけだし。
マルクス・アウレリウスが自省録の中に、自分の事なんて残らないって記録してるんですよね。2000年前のストア哲学者であり皇帝のマルクス・アウレリウス、実際には名前残ってるし、自省録って日記を後世の人間に読まれまくってるという恥ずかしさの極みとはまさにこのこと状態ですが、

超訳 自省録 よりよく生きる (ディスカヴァークラシックシリーズ)
- 作者:マルクス・アウレリウス
- 発売日: 2019/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
残らないと思って生きる人と、残そうと思って生きる人
どっちが身軽なのかな、なんて考えるわけです。
しかも、残っても残らなくても、自分にとっての結果は同じなんですよね。
確認する術もないんだから。
自分が何を得たか(したか)より、どんな気分で生きたか
自分が何をしたかとか、何を得たかとか
そんなもの死んだら全部パー。
それより、瞬間瞬間、自分がどんな気分で生きていたかの方が重要じゃないかなって思ったりします。
億万長者について書かれた書籍は数多くありますけど、

- 作者:トマス・J・スタンリー
- 発売日: 2019/04/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
最後は「交流」に行き尽くそう。
交流に行き着く理由はおそらく
- 社会的に自分が役に立つことや他人とのつながりを感じることがオキシトシン分泌につながるから
だと思います。
これは樺沢先生が話してた事だけど

精神科医が教える ストレスフリー超大全――人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト
- 作者:樺沢 紫苑
- 発売日: 2020/07/02
- メディア: Kindle版
- ドーパミン型の幸福
- セロトニン型の幸福
- オキシトシン型の幸福
ってのがあるって話。
ドーパミンは言わずもがな、その瞬間の達成や、アルコールやゲームなんかでも出るアレ。長続きはしない。誤れば依存にもつながるやつ。
セロトニン型は、健康である事の証、運動や良い食事、生活リズムを維持していれば出る物質。
オキシトシンは、親切やら、他人やペットとのふれあい、作品などで感動したら出るやつ。

- 作者:デイビッド・ハミルトン
- 発売日: 2018/05/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
この三種類、樺沢先生の自論だろうけど、仮にこれを別々のものとして考えるなら
最後に行き着くのはオキシトシン型の幸福なんだろうなってのは、なんとなくわかるところ。
ドーパミン型はずっと達成を繰り返す事でしか得られないので、こればっかりではどうにもこうにもキツイ。かといって簡易的な方法でドーパミンを出そうとすると際限なく求めるようになって依存コース。
そんでもって、依存ではなく達成型のドーパミン型の先には結局オキシトシン型の幸福があると思うんですよね。海外の成功者なんかが金を稼ぎ続けながら寄付したり慈善事業はじめたりするのって、そういう側面もあるんじゃないかなって。
人とか関わらない僕が、人と関わって幸福感じてろ とは言い難いところで
ペットでもいいし、作品の感動でもいいわけだから、まぁそんな気張らずに
自分がよかった、楽しかった、面白かった、と思えるような状態を作ること。
それをドーパミン型の一瞬の快楽、酒やら性欲やらゲームやらで一時的に解決しようとすると、ただただ依存の道に進んでしまうので、オキシトシン型の幸福を考えることこそ、
どういう気分で生きたかってところにつながっていくんじゃないかなぁとか。
幸福になるのに金はいらない
年収800万で幸福度が打ち止めだとか、400万で打ち止めだとか色々言われてるけど。
食うに困らなければ、それ以上は幸福度って上がらないと思うんですよね。
だから。800万とか400万とかはどうでもよくて。
食うに困らない金額を稼げてればソレ以上は変わらないって事。
もしくは
食うに困らない資産が築けた時。(もちろん、 マネーリテラシー込で) ソレ以上稼いでも幸福度は変わらないって事になるんじゃないかなって。
これは、もう正直な話、僕がこの後者になったので言える事でもあると思うし、仮に10年前の自分にこれを行っても
わしは金無いからしんどいんじゃボケ!だまっとれ!
って言い返したくなるだけだと思うので、コレに関してはなかなか難しいところではあるけど。
実際、
別に食うに困らなくなる事と 幸福度の高さは イコールではないので
そんな事より、
おにぎり うめー!
みたいな精神を身につける方が、人生は勝つると思いますです。
はい。
とりあえず、お金の事を10年前の自分にアドバイスしようとしても、ただただ価値観のズレを確認し合う作業になるだけだと思うので、
10年前の自分に何かしら堅実的なアドバイスするなら、今日楽しかった事、感謝できる事、よかったこと、なんでもいいから、毎日3つくらい書くという行為を続けて、
なんでもないような事を幸せだと思える脳みそを作っておきんさい。
って事。