いのいぬ.com

漫画描きが、漫画や絵の事、作品レビュー、セミリタイアなどについて書くブログ

【感想】なんくる姉さん 気にしない×気にしい×コスパ

ども井上です。

最近youtubeとってるんですけども。ブログかyoutubeどっちかにしないと本業がヤバイ。

時間的に分けてても、スキル的に分散しすぎると脳のリソースがあっちこっちするのでどっちにしようかなぁって思っております。

今回は漫画「なんくる姉さん」の一巻レビュー。

※※※ ここからはネタバレを含む可能性がありますので、作品をご覧になっていない方はご注意ください。

「なんくる姉さん」は久米田康治漫画が好きな人にオススメ

「じょしらく」の久米田康治先生とヤスさんのタッグによる作品ですね。

久米田康治流という展開なので、久米田康治漫画が好きには良いのではないでしょうか。

あらすじ

主人公:木西一茶(きにしいっさ)は非常に気にしいな青年。

そんな気にしいな青年の前に、真っ白なワンピースでカレーうどんを食べてカレーのシミが付きまくった姿で堂々と町中を歩く女性が現れる。

そんな主人公(気にしすぎ)となんくる姉さん(なんくるないさー精神の持ち主)と木西妹(コスパ重視の女)、そしてなんくる姉さんが管理している土地に住む住民たちとのコメディ作品。

この作品は キャラ が良い

まぁ久米田康治先生の作品なので、こんな感じかなという作風はご想像どおりかと思います。

ギャグもキレていて、楽しかったです。

それよりキャラクター。

主人公は、SNSの評判やグルメサイトの点数を気にして生きる青年であるという事が一話で描かれていて、まさに現代社会の問題提起だなと。久米田康治先生節ですね。

妹も、コスパ重視の女という設定なので、現代社会のネット上にあふれる「ご意見」を擬人化した存在。

そんな二人の対照的なキャラクターとして、一切合切気にしない存在の、なんくる姉さん。

コメディだし、問題提起と解決~とかそういった流れはないのですが、キャラ設定としては現代社会にはびこる事象の投影で面白いかと思います。

絵もヤス先生の絵で可愛らしく描かれていていいですね。

まぁ僕は勝手に改蔵世代なので、久米田先生の絵で読みたかったなと思う面もありますが。

まとめ:「なんくる姉さん」は久米田康節な作品だった

そのまま。特殊設定があるわけでもないので、目新しさにはかけるかもしれませんが。

久米田康治漫画がお好きな方はハマれると思います。

現実のダークなところをユーモアに変えたりしてていつもどおりです。

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感想「佐伯さんは眠ってる」眠り×ラブコメ

どうも井上です。

駄文書いてても仕方ねぇって事で、惰眠の漫画のレビュー。

「佐伯さんは眠ってる」の一巻読んだので感想です。

※※※ ここからはネタバレを含む可能性がありますので、作品をご覧になっていない方はご注意ください。

「佐伯さんは眠ってる」は高木さん系漫画が好きな人にオススメのヤツ

最近増えてますなぁ。この、ヒロインが特殊で、それに対する平凡男子が反応するってパターンのラブコメ。

最近のブームは「からかい上手な高木さん」が発端な気がするだけど、実際はどうなのか。

ともあれ、そのパターンのやつです。

怖い展開も無く、眠りが好きなヒロインを愛でる漫画。

あらすじ

主人公の少年は、隣の席に座ってる佐伯さんが授業中に、「上手く」眠っている姿を見てしまいます。

そこから佐伯さんの眠りへの執着と特殊な眠り方、ほんの一瞬でも眠るために練られた計画などなどに対して主人公がツッコんでいく展開。

明るい作品です。

眠るヒロインがかわいい漫画

眠りへのヒロインの執着を楽しむ漫画ですが。

ヒロインは可愛く描かれてます。起きてる時も発言に下手こいて恥ずかしがったりしてるので、その手のヒロインが好きな方はハマるんじゃないでしょうか。

上にあげた高木さんとはタイプが全然違います。

ヒロインの外面は真面目で、品行方正な感じ、内面はちょっとヌケてて、眠りへの執着が強いというキャラ設定ですね。

最初は眠りを題材にしたコメディが基盤ですが、一巻通してラブコメ度が高まってくる感じです。

まとめ:「佐伯さんは眠ってる」は~な本だった

そんなわけで、久々の漫画レビューでした。

ヒロインが可愛く表現されてるので、勉強になりました。

ここから少し余談ですが、固定費(家賃)下げよう意識が強すぎて、仕事、お金に対して後ろ向き(ネガティブという意味ではなく)な思考になってました。

もっと前向きになるよう、原稿を書いて、結果出して行くことで良い状況を作っていきたいなと、そういう仕組みを作ってみて改善中です。

ぶっちゃけセミリタイアしたところで、どうせやりたい事は「作品作り」なので、後ろ向きに捉えるより前向きに。本当にやばくなったらすぐ引っ越しますけどねー。そうならないためにも漫画を読んで、学んだ事を自分の作品に活かしていきたいですね。漫画に限らずですが。

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【宝石の国6-8巻】個人のアイデンティティをどう定義するのか【感想】

宝石の国6巻~8巻が面白かったので感想

個人のアイデンティティはどこにあるのか、ふわふわとした怖さが含まれてるなぁと感じたのでその記録。

※※※ ここからはネタバレを含む可能性がありますので、作品をご覧になっていない方はご注意ください。

今回の話は…個人のアイデンティティはどこにあるのかという事

主人公であるフォスフォフィライトは、脆く、壊れやすい存在だった。

そして彼女(彼?便宜上今回はボクのイメージで彼女でいます)身体を多く失いつつも、あらゆるものを取り込んで独特の存在になっていく。

手足を失ったフォスはアゲート、外殻、白金などを取り込んで強い存在になっていく。身体と記憶の関係から、様子は少し違えどもドジなフォスは変わらずだった。

そんなフォスがある日、頭を失います

ここでその時相方であったカンゴームの提案で「ラピスの頭」を装着する事になります。

ここでボクは「あれ」と思ったんですわ。

これは…誰だ?

身体を失っていた時、別の金属を取り込んだとしてもボクの中では「フォスはフォスのまま」でした。

でも頭をつけた場合、「それはフォスなのか?」と疑問が沸いたわけです。

彼女達は「宝石」であり人間ではない。だから頭の中に脳というものがあって、それがアイデンティティを定義しているとは言えないわけですが。

人間でも(記憶転移 - Wikipedia)の(移植による記憶や性格の変化)なんて話もありますから、手足、内蔵の移植によって個人に変化がもたらされる可能性は無いとは言えないのかもしれない。

もちろん記憶転移には反論もありますし、実際事実かどうかは未確認な要素です。

とはいえ、今回は頭部の挿げ替え、つまり実質「脳の移植」になるわけです。

つまりこれは誰なんだ?という話になる。

現在、人間の脳移植は倫理的に認められていないようですし、人でのデータはない。

つまり、脳を移植した場合、脳を取り替えた場合「個人」がどこにあるのかを科学的に証明出来たケースは無いという事になるはずです。

現代の僕らは「脳に個人がある」と思っている人が多いはずですが、UCLAの研究で腸内細菌が脳、性格へ影響を与えていることが確認されています。

本当に僕らのアイデンティティは「脳の中」にあるんだろうか。

そんな事を考えてしまう話でした。

スワンプマンみたいですね。

フォスは目覚めたわけだけど

頭の移植が終わったフォスは100年近く眠り続け、目を覚まします。

その時「フォスはフォスのまま」でした。

この瞬間、この作品でのアイデンティティは「性格」を指しているんだなと思ったんですが、それは間違い。

フォスがフォスのままであったのは、その瞬間だけ。

そこからフォスは一度眠りにつきます。

夢の中にラピスが登場、フォスと会話をします。

ラピスは「自分に何かあって、自分の一部が別の誰かのものになった時のためにインクルージョンに伝言を託しておいた」と言っていました。

微小生物とは彼女たちの身体にすむ微小生物の事。

ここはまだ引っかからなかったけど、ラピスの頭をつけたフォスの中に「ラピス」を感じる取る者たちが現れます。

その時感じたのは前述した腸内細菌の話。

性格に対して腸内細菌の影響が及ぶのであれば、「脳をすげ替えた人間」は元の性格のまま別の身体には移らないのではないだろうか。

もし、宝石の国の世界のインクルージョンが、現代の腸内細菌のようなものであったとした場合。

フォスはフォスの性格のままいられないはずで、現に頭以前の別の部分の結合によってフォスは多少なりとも変化をしてしまっています。

僕ら現代人、というか現実の人間とこの事象を完全にイコールで結ぶことはできないけど。

個人のアイデンティティを形成しているものは、必ずしも「脳の中」だけに存在するものではないのではないかとそんな事を思ったりしました。

まとめ:宝石の国6~8巻は 「個人のアイデンティティはどこにあるのか」考えさせられる内容だった

宝石の国、何巻まで出てるのかわからないけど。この後もフォスが何かを失って何かと繋がり続けていくと、彼女を構成している身体はもう元の彼女のものではなくなる時が来るんじゃないかと思うわけです。

そうなった時、彼女を彼女たらしめるものはなんなのか。

独特な雰囲気を持っている作品でしたけど、この作品、面白すぎますねぇ。

キャラが多すぎて覚えきれないのが難点ですが…。

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【感想】亜人(デミ)ちゃんは語りたい。「高橋 鉄男の包容力」と「みんな可愛い」

井上いぬおです。

一巻レビュー企画です…と言いたいところだけど3巻まで読みました。

一言で言うと面白いですね。

キャラクターにニヤニヤ出来るし、取り扱うテーマに葛藤が存在しててキャラの掘り下げしっかりされてて、楽しいです。

※※※ ここからはネタバレを含む可能性がありますので、作品をご覧になっていない方はご注意ください。

「亜人ちゃんは語りたい」は亜人設定が好きな人にオススメ

キャラクター性がしっかり表現されてるので、「見れば」みんな楽しめるいい作品だと思います。

ただ、設定が「亜人」というものが用いられており、それが一種の「ハンディキャップ」のような表現をされているので、その設定が受け入れられるかどうかが作品を好きになれるかどうかの肝になってくるかなと思います。

デュラハンの町さんは、首が外れてるし。雪女の雪ちゃんも自分の力が他人に与える影響を恐れて他人との接触を避けていたりします。

表現方法としては「亜人ゆえの特性」と描かれているものの、それは現実世界に存在する、ハンディキャップや、心の悩みそのものだなと思いました。

しかし、それ故に、メインヒロインのひかりがとにかく明るさや、主人公、高橋鉄男(先生)の「亜人である彼女たちの視点に立って考える包容力」が作品の魅力を高めているように感じました。

亜人ちゃんは語りたいの「あらすじ」

亜人(デミ)と呼ばれる一般的な人間とは少し違った特性を持つ人達が住む世界。

数は多くなく、主人公は大学で研究論文を書くほど亜人への興味があったが、会うことは叶わなかった。

教員となった主人公の勤務する学校は、偶然にも亜人の生徒が3人、同じ教師に一人、合計4人の亜人が存在していた。

亜人という特殊性を持つ生徒達と、亜人への興味、そして思いやりを持つ主人公達による日常コメディ?人間ドラマ?

といった感じ。話はシリアスもあればコメディもありで、コメディが多いですね。

高橋鉄雄の包容力 のすごさよ

この作品の魅力の一つとして、主人公である高橋鉄雄の包容力があげられると思います。

包容力というか「相手のメリットを考える力」というか、そういうものですかね。

亜人という特殊性を持った生徒たちの抱える問題は現代に存在する悩みと違って、仮説検証を行って初めて解決するようなものです。

雪女の雪ちゃんが、お風呂の中でも氷を発生させてしまったという経験から「自分が他人を傷つけてしまう程の力を持っているかもしれない」という悩みを持つわけですが。

高橋鉄雄は雪ちゃんの涙が氷である事と、お風呂でのストレス状態を考慮して「感情の状態によって生じる体液の性質が異なるのでは」という仮説を立てそれを検証します。

雪ちゃんにとって辛いであろう「雪女」の悲劇的な物語を読ませる事でその心理状態を作るのですが。

状況をあえて説明せず、「生徒に苦しい思いをさせている」という事をともに苦しみ耐える姿勢。

説明してしまうと雪ちゃんの心理状態は作り出せないかもしれないという見方もありますが、説明した時点で「君の問題を解決するための行為であり、私は悪くない」という主張にもなります。

そこをあえて行わなかったところにこのキャラクターの深みのようなものを感じました。

亜人への興味をマッド・サイエンティスト的なものかと「ひまり(ヴァンパイアのヒロインの妹)」に疑われるようなシーンがありますし、序盤は読者もそういった思考が交じる要素はあると思いますが

回数を重ねる毎に高橋鉄雄が敬意を持って亜人に接しているのがわかってきます。

この懐の深さというか器の大きさというか、少年漫画ではなかなか表現し辛い「主人公らしさ」だと思いました。

まとめ:「亜人ちゃんは語りたい」は佐藤 早紀絵がクソカワな本だった

佐藤 早紀絵がクソカワでした。

結局最後はこれかよ。

拙者、ちょっと年齢いってるけど恋愛とか疎い系の女子、好きです。

でも設定24歳なんだよなー。30前後が個人的にはベストなんだけど。でも可愛いから良し!

そんな本でした。

「オカルトちゃんは語れない」ってスピンオフ?もあるので、そっちのレビューも以前しましたが、これもオススメです。面白い。

人とは違う事で人と触れ合えないもやもや。

現代人における劣等感的としての「私は特別だから」と似てますよね。

そこに特殊性は存在してないものの、自分は他の人と違うと思い込んで変化に対応できないところ。

亜人ちゃんはもっとフランクで明るめではありますが、オカルトちゃんの方はそれが少し色濃い作品でしたし。

妖怪とか、異形、怪異をモチーフにした作品って「オカルト、ホラー」ってなジャンルだとばかり思ってたけど

結局表現してるのは人の心なんだなぁ。ってそんな事を思ったり。

亜人ちゃんは語りたい 1巻

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【3×3EYES(サザンアイズ)】はロリババアとの妖怪奇譚のバトルもの

ども井上です。

漫画一巻レビュー…っていうかこれは読みますけど…今回は3×3EYS(サザンアイズ)です。

高校の頃に友達の家にあったので、結構な巻数読んだものの、最後まで読んでなかったので。

ちょっと気になって。もちろん長編なので最後まで読めるかどうかはわかりませんがね…。

※※※ ここからはネタバレを含む可能性がありますので、作品をご覧になっていない方はご注意ください。

「サザンアイズ」は~な人にロリババア好き?にオススメ

妖怪奇譚なんですが、ヒロインがいわゆるロリババアというか。

二重人格設定で「儂」キャラ+普通に可愛い女の子(だけど300歳)って設定ですんで、その属性が好きな人にはオススメです。クソカワですし。

「サザンアイズ」のあらすじ

民俗学者だった父親(旅の途中で息絶えてしまった)の手紙を持って現れた、チベットからきたヒロイン。

この子は実は「三只眼吽迦羅(さんじやんうんから」という妖怪で、不老不死。

三只眼吽迦羅達は人間になりたいという憧れをもっていて、ヒロインを残して他の者たちはどうやら死に絶えてしまったよう。(つまり人間になったって事かな?続き読まないとわかんないやーつ、他にも生き残りいそうだけど…)

ヒロインも人間になりたいという欲求を持っていて、主人公を訪ねて来る。

ちょっとした騒動があり、主人公は命を落としかけるが、三只眼吽迦羅の力によって死を免れるが…

「无(うー)」」という不死の存在になってしまう。

主人公が无から人間に戻るためにも、ヒロインが人間になることが条件となっているため

突然の事で戸惑いを抱えつつもヒロインを人間にする方法を探す事になる。

「サザンアイズ」は ヒロインの可愛さと、不死だけど別に強い力は持ってない主人公 が面白い

とりあえず、ヒロインのパイはめちゃ可愛いので、それでお腹いっぱいですが。

主人公の八雲も、不死だけど別に強くないってのが面白いところです。

異世界もののレビュー書いた後でなんですが、最初から超強いはやっぱ僕らの世代にはしっくりこないのかなぁと思いつつ、八雲がなんやかんや色々考えつつ、弱いけど工夫して不器用に敵と姿は見てて楽しい。

それに不死という要素が入ってるので、むちゃくちゃ感が面白いです。

とはいえ、確かこれ色々精霊的な何か使役するんだったと思うんですよね…たしか。だからある程度の力というか魔法みたいなものは手に入れていくんですけど。

序盤のこの何もないけどがむしゃらに戦ってる様子はいいですねぇ。好きです。

やっぱすべてを持ってる人より、一生懸命やってる人の方が好きなのかもなぁ。うん。こういう発見をするのは大事だ。自分の創作にもちゃんと反映させないと。

まとめ:「サザンアイズ」は ヒロイン可愛い + 主人公がんばるな本だった

総括として、可愛いヒロインとの妖怪奇譚のバトルものなんですが

読んでて一番思ったのは、作画の良さです。

なんか、最近Twitterとかで

「昔より作画コストはあがってるのに原稿料はあがらない」

ってな話見かける事増えましたけど、実際どうなんだって。

サザンアイズは一巻の初版が1988年なんで相当前です。

でもぶっちゃけ作画密度はかなり高い。

作画密度が当時の平均値より上なのは確かだとは思うんですが、そんな事いってたら最近だってエッセイ漫画で軽いタッチで描いてバカ売れしてる人もいるし、Twitter漫画はそっちでウケてる人の方が多い印象もある。

当時もラフな…というか、デフォルメ強めの作画密度少なめの絵柄もいれば、作画密度高い人もいて…ってだけじゃなかろうか。

実際、ボクはデジタルのおかげでほとんど一人で作業できてますし。

結局これって作家のエゴだと思うんですよね。文句言う事じゃなくない?なんて思ったり。

嫌なら密度減らした漫画描けばいいし。当時もそうだったんじゃないかなぁ。データがないので、よくわからんのですけど。

最後関係ない話になっちゃった。

サザンアイズは、一巻レビューじゃなくて続きも読みますー。もともと読むつもりではあったものの、単純に一巻から引き込まれました。

関連オススメ書籍

「オカルトちゃんは語れない」オカルトを物理学で説く

漫画のレビューです。

あまりに描く事が無く…というか本業の方がいっぱいいっぱいで止まってたんですが。

ブログを漫画の勉強に使えそうな企画…漫画一巻を多読してレビューしていくってのを思いついたので、それをやろうかなと思います。。

漫画に限らず、小説とか、アニメ、ドラマでもいいんだけど。とりあえず漫画から。

で、記念すべき?一巻目。漫画レビューは他でやってはいるんだけど…企画第一号って事で。

オカルトちゃんは語れない。

レビューなのでネタバレが入る可能性があります。ご注意ください。

「オカルトちゃんは語れない」は亜人ネタと科学が好きな人にオススメ

亜人が引き起こす問題を、科学や文化人類学の情報を元に解決していく作品です。

物理学の話で亜人達の起こす、オカルト、というか超常現象を仮説立てるシーンが結構楽しいです。科学ネタ、物理学ネタが好きな人にはオススメ。

この作品、「亜人ちゃんは語りたい」のペトス先生が監修してますので、スピンオフ?なのかな。亜人ちゃん~のキャラクターも出てきますし。

ただボクは読んだ事が無いのでなのですが。そんなわけで、亜人ちゃんは語りたいが好きな人にもオススメ。

「オカルトちゃんは語れない」の要約

大学生で「見える人」の主人公、高橋陽子が

亜人達が巻き起こす怪異現象を

物理学教授と文化人類学教授の知恵を借りつつ、解決していくって流れ。

ホラーというよりかは、夏目友人帳のようにほっこりするような流れの作品でした。

とはいえ、一巻のラストは何やら不穏な匂いを漂わせて終わったので、ここからどうなるのか…といったところですかね。

「オカルトちゃんは語れない」は ざしこ が可愛い

この作品、見どころは毎回取り上げる亜人によって変わってくる感じですが

基本的に1巻の亜人は人とのつながりを求めているような「良い怪異」的な存在でした。

特に可愛いのが

主人公が借りた部屋に住み着いている、座敷わらしの「ざしこ」

こいつ、座敷わらしって設定もあってか「部屋から出られない」存在なんです。

それが主人公にとってひっかかりになってる表現があって、なんというか、子供を部屋でお留守番させて仕事に行く母親のような、そんな雰囲気を漂わせます。

それも、ただ子供がというより絶対的に縛られている。

これは何らかのイベントで解決するか、最終回のネタになるんじゃなかろうかと思いますが。

いつか一緒に外に出かけられる日がくるといいなぁーと。おじさんは思います。

まとめ:「オカルトちゃんは語れない」は民間伝承+科学な本だった

人とのつながりを求めるちょっと切ない亜人の話が中心だった一巻。

今後どうなるかわかりませんけど、科学うんちく+民間伝承うんちくがダブルで詰まった作品ってのは珍しいかと思います。

ボクは結構どっちも好きな人間なので、楽しめました。

良ければ、是非。

関連オススメ書籍

【その着せ替え人形は恋をする】と心理学と自己重要感の話

漫画レビュー!

福田晋一先生の作品。その着せ替え人形は恋をする。のレビューです。

 

その着せ替え人形は恋をする の あらすじ

雛人形職人、正しくは雛人形の頭を作る「頭師」を目指して祖父の素で修行中の男子高校生、五條新菜(ごじょうわかな)が主人公。

コミュ障な上に、雛人形以外の事への興味も薄い事で同世代の子達と話が合わず友達も出来ない。

ある日、家の年代物のミシンが壊れた事がきっかけで、学校のミシンを使っている姿を、ギャル喜多川海夢(きたがわ まりん)に見られてしまって…

という話。

その着せ替え人形は恋をする の感想

※※※ ここからは若干のネタバレを含む可能性がありますので、作品をご覧になっていない方はご注意ください。

1,2巻同時発売の作品ですが、ボクはまだ一巻しか読んでません。

一言で述べるならば、「好きなものなら、好きって言えばいいじゃない?」って主張を感じる作品。あと、ヒロインギャルがクソ可愛いです。

ヒロインの喜多川さんはオタクコンテンツ大好きのギャルJK。

まぁこの手のギャップは今でこそ色々なところで見かけますから目新しくはないのですが、オタク男子の夢的なヒロイン設定ですよね。

そして、喜多川さんは、オタク趣味を一切隠そうとしない。

それが主人公の「雛人形への愛情」を隠しているところと対比になって、主人公に「自分が好きなものを、好きである事を自分に赦す」気づきを与えてくれます。

五条くんは、幼い頃に「女の子の人形が好きなのはおかしい」と友達の女の子に言われてしまうみたいで、それがずっと頭に残っているみたいですが、喜多川さんとの出会いでこのひっかかりが変わってくるんでしょうね。

2巻以降も楽しみです。

心理学にかけあわせて考察してみる

アドラー心理学の本で「嫌われる勇気」って本がベストセラーになりましたけど

承認欲求を捨てて共同体感覚を身に着けろってのがアドラー の主張ですよね。

自分を出す事で「嫌われてしまう」「おかしいと思われてしまう」という事への恐怖心を持つのは承認欲求からくるものかと思われます。

ただ、この作品の場合、学校という狭い世界にシステム上縛られてしまう学生という身分をを考えると、社会的欲求と捉える事もできます。

五條くんは「雛人形の職人」を目指し、雛人形を愛しているという思春期男子にとっては少々変わった嗜好を持っているので

この趣味を吐露する事は承認欲求はもとより、社会的欲求をも失う可能性を秘めているわけですね。これは大きな悩みだ。

場合によってはいじめられるかも。そうすると安全欲求まで脅かされてしまう。

学校とは恐ろしいところですね。話ずれましたが。

外の世界で考えるなら、社会的欲求は、雛人形趣味を持つ人たちや、その趣味を理解してくれる人たち。仕事として認識されることで十分満たされます。もちろん安全欲求が脅かされるような自体にも基本的に発展しないでしょう。

学校という世界において、五條くんがこの趣味を暴露出来ない恐怖は、ただ幼い頃の出来事だけではなく、身を護る手段として適切な対応とも考えられます。

 

 アドラー的にも、社会的にも五條くんのレア感は有益なものなので、発言する事がベストですが、それは学校という現場においては適当とは言えない。改めて思春期にこの仕組を適応する必要ってあるのかなぁとかそんなことを思ったり。

しかし、そんな五條くんも今後少しずつ、自分を出す方向に話は進んでいくのだと思います。ヒロインとの関わりで。

自分のオタクな趣味を、しかも趣味と正反対のギャルグループに属したままで主張する喜多川さん。

嫌われる勇気を持っている、承認欲求に振り回されていない存在。

そんな喜多川さんの夢は更に上を行っていて。なんとコスプレ、しかも大人向け(あえて表現を濁す)のゲームの。マズロー的にはこれは自己実現 の欲なんで最上段の欲求ですね。

喜多川さんにとっては、他人に承認されることより自己実現のために生きる事が重要なんですね。楽しく生きてそうな子だ。

そこに五條くんが価値観のゆるぎを感じるのは仕方ない事ですし、その喜多川さんが雛人形について知った時、それを認めてくれた事にまた心が動かされる様子。

人のことを認めるってのは人付き合いの上で非常に重要なポイントだって言われてますよね。

自己重要感を満たすってのは名著、デール・カーネギーの「人を動かす」にも語られていますが、この本はタイトルが損してんなと思うビジネス視点での人付き合いの名著ですが。人の心を満たす事は相手にとって自分の価値を、そして自分の価値を相手に対しても高める要はお互いの距離を縮めるポイントとして重要です。

喜多川さん自身が「オタク趣味」という世間的にあんまり大っぴらにし辛い(最近はそうでもなさそうだけど)趣味を持っているので、他人の趣味にケチつけるなんてありえないと思ってるんでしょうが、

五條くんにとっては喜多川さんの存在は、過去に自分の趣味を否定された体験からの救いなのかもしれません。

なんてね。浅い知識でこじつける的な。この方面だと結構語れる…。

一応創作畑の人間なんで、読んだりみたりした作品のレビュー的なアウトプットも今後やっていきたいなと思ったりしてますので、どうぞよろしくお願いします。

自分の趣味を恥ずかしいと思ってしまう人は是非読んで

そんなわけで、自分の趣味や、嗜好をうまく外に出せない人。他人の趣味嗜好を認められない人は一度読んでみてください。

上の心理学的観点も改めて学習してから照らし合わせて、なぜ五條くんにとって喜多川さんが輝いて見えるのか、それを確かめてみると何か発見があるかもですよ。

なんてね。